「ワーケーション」という言葉をご存知でしょうか？
「ワーケーション」とは、「Work（ワーク）」と「Vacation（バケーション）」を組み合わせた造語で、会社ではなく旅先などで、余暇を楽しみながら働くスタイルのことをいいます。
普段は一会社員として企業に勤めている筆者ですが、今回意を決して1ヶ月間の休暇を取得し、念願のワーケーションに挑戦してみました。
初めてのワーケーションに選んだのは、千葉県富津市。
どのような4週間を過ごしたのか、体験談をご紹介します。
現在、旅行/美容/グルメの分野でライティングや、SNSマーケティングをメインとして大阪で活動中。
ワーケーションをしたいと思ったきっかけ
私は元々旅行が好きでした。
働きながらも、3連休以上の休みがあれば遠方の沖縄や北海道、はたまた海外へ行ったりしていました。
「好きな時に」「好きな場所で」「好きなことをして」働く事ができたら…。
きっと、旅好きの方なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
私もそのひとりです。
そして、きっかけのひとつとして「ワーケーション」に挑戦することを決意しました。
短期間ではありますが、実際に体験をすることで分かることもあると考え、ワーケーションを決めた暁には3日後には会社に休暇希望を提出し、5日後くらいには出発していました。
場所選び
では、どこへ行ってみよう。場所選びは大切ですよね。
しかし初めてのことなので悩みはたくさんありました。
「沖縄も行きたいけれど、遊び中心になってしまいそう。」
「そもそも、ホテル以外で仕事をするスペースはあるのだろうか。」
「毎日外食続きではお金もかかるし、自炊できるところがいいな。」
色々な思いのもと、たどり着いたのが「コワーキングスペース」。
コワーキングスペースとは、共同で仕事を行うスペースのことで、近年では全国各地に様々なコワーキングスペースがあります。
よく、フリーランスの方が使用されているイメージがありますね。
様々なコワーキングスペースがある中で、私は千葉県富津市にあるワークスペースを選ぶことにしました。
理由としては以下の通りです。
・コワーキングスペースとは別に、宿泊施設も完備
・キッチンや冷蔵庫なども使用することができ、自炊も可能
・南房総に位置しており、周囲に娯楽施設は少ないがのんびりできる環境も整っており、仕事と休暇の両立に良い
上記を踏まえ、4週間のワーケーションへ向かうことにしました。
持ち物リスト
4週間ともなると荷物も多くなりがちです。
しかし郵送するにも費用がかかるので、最低限必要な物を持参することにしました。
・服、下着 5着程度
・インナー 3着
・靴 2足（アクティビティサンダルと、パンプス）
・パジャマ 2着
・バスタオル、小タオル 2枚ずつ
衣類は少なめにしました。洗濯機も使用できるので、必要最低限で十分かと思います。
・パソコン
・メイク一式
・スキンケア一式
・シャンプー、コンディショナー
・歯磨きセット
・常備薬
・毎日飲んでいる酵素ドリンク
・マスク
・折り畳み傘
・スリッパ（室内用）
・エコバック
・ハンガー5本と100円ショップで購入の洗濯物干し
・虫除けスプレー
このくらいでしょうか。
それでも100リットルのキャリーケースは女子には運ぶのが大変な重さになりました。
個人的に、虫除けが一番重宝しました。
やはり、山が近いと虫も多く発生します。
私は虫が苦手なので、虫除けは欠かせないポイントです。
実際どんな4週間を過ごしたか
それでは、現地で一体どのような4週間を過ごしたのか、仕事面と休暇面に分けて記載していきましょう。
Work（仕事）
正直、私は特別なWebスキルなどはありませんでした。
普段勤めている会社の仕事は、ワーケーションではできるものではなかったので、別で仕事にできることを探していました。
①SNS運用
以前、オンラインのWebスクールでSNSマーケティングを学んだ経験があり、インスタ運用代行をクラウドワークスなどのサイトを利用し探しました。
有難いことに、初週に1件契約をいただき継続でその後もお仕事をさせていただいています。
ワーケーション中も毎日運用業務を行っていました。
②コワーキングスペースで開催の授業を受け、Webスキルを学び実践
私がお世話になったコワーキングスペース「まるも」では、スペース利用のほかに「フリーランス育成講座」というものが開催されていました。
週末開催の場合や、長い期間のプラグラムでの開催と様々な内容のものがありましたが、
主に
・Webライティング
・サイト制作
・Webデザイン
・動画編集
上記のようなWebスキルを身につけ、実際に案件を獲得する内容でした。
私もこのプログラムに参加し、Webライティングを中心に案件獲得を行い、自分の力で稼ぐということを学びました。
ワーケーションといいつつ、結構がっつり仕事も頑張りましたね。
でも、その学びが現在にも繋がっているのでとても良い経験ができたと感じています。
Vacation（休暇）
仕事をするときはする、遊ぶときは遊ぶ。
これはとても重要で、私が大切にしているポイントです。
ワーケーション中は、平日は主に仕事をしていました。
夜遅くまでする日もあったり、夕方でやめて近くの温泉に行くこともありました。
そして休日はとにかく遊ぶ！
富津市金谷という小さな港町に滞在していたのですが、コワーキングスペースの周辺は正直小さなスーパー程度しかありませんでしたが、少し歩くと観光地になり温泉や有名な食堂もあります。
海も山も近いので様々な遊び方ができました。
・金谷港へ行き、フェリーで久里浜まで行ってみる
・鋸山に登り、トレッキング
・海辺の湯やかぢや旅館が近く、温泉を満喫
・テレビ取材も入ったことのある、食堂巡りをしてみる
色々な遊び方ができました。
ワーケーションの良いところは、時間に縛られていないので、仕事をしたいときはとことん進める事ができ、逆に今日は乗らないと感じたら早めに切り上げてのんびりする事が可能です。
自分のペースに合わせて仕事と遊びを楽しむことができ、私にはとても有意義な時間になりました。
その他（現地の方とのふれあい）
コワーキングスペースには、先述の通りフリーランスの方が多く滞在しています。
移住している方もいたり、週末だけ来る方などそれぞれでしたが、現地の方とのふれあいも多くありました。
意気投合し、仕事後にお酒を交わすこともボードゲームで遊ぶこともあり、普段ではなかなかないことだったので、毎日が新鮮であっという間に4週間が過ぎてしまいました。
ワーケーションを楽しむだけのはずが、人との縁も作る事ができ、この縁からワーケーション仲間もできました。
次はみんなで〇〇へ行こう！など現在もワーケーション計画を立てており、同じ価値観の仲間が増え、とても得るものが大きい期間になりました。
ワーケーションのメリット、デメリット
私にとってはメリットがとても大きいワーケーションでしたが、もちろんメリットデメリットそれぞれあります。
メリット
ワーケーションのメリットはたくさんありますが、やはり「いつもと違う環境下で、リフレッシュしながら自分のペースで遊びも仕事もできること」が大きいです。
普段とは違う環境だからこそ、新しい考えが生まれたりすることもあります。
また、メリハリをつけて仕事と遊びにコミットできるので、集中力がつきやすいとも感じました。
もちろん、合う合わないは個人差もあります。
私は、スケジュール管理も以前より上手くなり、仕事の生産性が上がりました。
あとは、最初に述べた通り、「好きな時に」「好きな場所で」「好きなことを」が実現でき、将来の選択肢の幅を広げることができました。
デメリット
ワーケーションが向かない方ももちろんいます。
例えば、オフィスで作業する方が捗ると感じる方や、自分でスケジュール管理して働くのが苦手という方には向かない可能性もあります。
ワーケーションというだけあり、遊びの誘惑も多いです。
仕事と遊びのメリハリをつけられるようになると良いでしょう。
また、場所によってはWi-Fi環境が整っていなかったり、環境面から発生するデメリットもあります。
ワーケーションの場所選びをする際には、現地の状況もしっかり確認することをおすすめします。
ワーケーション体験談まとめ
いかがでしたか？
ワーケーションに興味はあるけれどなかなか踏み出せない方や、どんな感じか分からないという方の参考になれば幸いです。
リフレッシュしながら仕事もしたいという方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
